サメ軟骨のがん抑制効果
アブラツノザメ頭部の軟骨成分の研究結果

 青森県近海でも揚がるアブラツノザメの頭部の軟骨成分に、腫瘍(しゅ・よう)の成長を抑える働きがあるとする研究結果を、弘前大学地域共同研究センターが発表した。がんなどへの応用が期待され、今後は、新たな機能性食品などを開発する取り組みを進める。

 研究は、同センター、県中小企業団体中央会と青森市内のアブラツノザメの加工販売会社が、共同で続けてきた。

 弘大大学院保健学研究科で生体機能科学分野の研究をしている同センターの野坂(の・ざか)大喜(ひろ・ゆき)講師によると、頭部軟骨の抽出液を使った腫瘍の培養試験やマウスを使った実験で、各種のがんなど腫瘍が成長する際に働く二つの酵素の動きが抑えられたという。

 同センターなどでは今回の研究結果を生かして、新たにサプリメントなどの機能性食品や、飲料、うどん、そうめん、グミなどの開発を進める。酵素の働きを抑える物質の特定研究も進める考えだ。

 加藤陽治副学長は、共同研究の結果を「地元から発信できることはうれしい」と話していた。

2010年10月01日 朝日新聞
| 新生血管阻害 | ↑TOP
サメ軟骨の抗がん効果
肺がん効果見られず

 サメの軟骨から抽出した物質でつくった薬には、進行性の肺がんに対する治療効果は見られなかったとする研究結果を、米テキサス大などのチームが米国立がん研究所雑誌に発表した。
 サメ軟骨は健康補助食品として人気で、通常の治療とは異なるがんの代替医療に用いられることもあるが、効果は疑問視されている。今回の研究対象は薬で、がん細胞の成長を妨げる作用があるとの触れ込みだった。
 チームは化学放射線療法とサメ軟骨薬を併用した効果を、米国とカナダの約380人で比較。サメ軟骨薬を与えられた患者と、外見は同じで薬の成分はない偽薬を与えられた患者との間で、生存率やがんの進行に大きな差は見られなかった。

2010年6月22日 47News
| 新生血管阻害 | ↑TOP
肝がんをフコイダンが抑制
2009年5月19日

フコイダン肝がん抑制 長嶺群馬大教授が初解明

沖縄産モズクに含まれるフコイダンに、肝臓がんの増殖を手助けするタンパク質「CXCL12」を抑制する効果があることが、群馬大医学部の長嶺竹明教授(那覇市出身)の研究で分かった。4月にアメリカの専門誌「栄養とがん(Nutrition and Cancer)」で論文を発表した。フコイダンが肝臓がんを抑制する仕組みを解明したのは世界初。肝臓がん予防などに応用できる可能性があるという。

研究では、培養した肝細胞がんに濃度を変えたフコイダンを加えて実験。濃度が濃いほどCXCL12が減少したが、ほかのタンパク質は変化がなかった。発がん物質を投与したラットの実験では、フコイダンを与えたラットが与えないラットより肝臓がんの大きさが小さく、数も少なかった。

沖縄産モズクのフコイダンが、北欧や北太平洋に生育する海藻ヒバマタのフコイダンより、医薬品や医療機器で安全性の指標となる細胞毒性が軽いことも分かった。
今後は、フコイダンがほかのがんにも効くかどうかや、副作用があるかなど研究を進めるという。
長嶺教授は「沖縄モズクフコイダンの良さを解明することで地場産業の発展にも貢献できる」と話した。

<用語>フコイダン
モズク、コンブ、ワカメなど海藻類に含まれる多糖類の一種。抗がん作用があるという研究結果が多く報告されている。モズクから精製し、食料品や化粧品に応用している業者も多い。
| 新生血管阻害 | ↑TOP
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE